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自作の素材を背景にして絵を描いてみた


☟After

更新:2022-06-05

このページを開いて下さってありがとうございます
「未熟な者ほど公開すべきでは? 現時点の画力でのメイキングは 今しかできないから」
と考えて 当時はこう描いていたという備忘録も兼ねて書いてみる事にしました

使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT EX(PC、コミスタからの乗り換え)
液タブ:DTH-1300/K0 Cintiq 13HD touch (2016年4月から元気に動いています タッチ機能はオフ)
左利き 右手の位置はキーボード(液タブの上部に配置)
注意

以下記載は、自分の描き方を押し付けるものではありません。
PCが固まった等のトラブルに対して責任を負えない事をご了承ください。

素材を背景にする

新規キャンバス→作品の用途:イラスト、幅3600px 高さ1890px 350dpiで設定を行い
こちらの素材を貼り付けました(高画質版)
※今は配布が終了しております。縮小版でよかったらこちら

素材の彩度を変更する

キャラクターが目立たなくなる可能性があったので彩度を低くしました
彩度を特に落としたい部分(外側)を「投げなわ選択」で選ぶ→メニューバーの「レイヤー」→「新規色調補正レイヤー」→「色相・彩度・明度」選択で
自動的にレイヤーマスクが作られて、指定された部分だけ彩度を低くすることができます
全体的に彩度を低くした後 一部さらに彩度を落としています
下の色調補正レイヤーとの境界が気になった為、上の色調補正レイヤーのマスクを選択しガウスぼかしをかけています

キャラクターを普段通りの色で塗る

後から塗り直すので細かく描く必要はありませんが、
こういう風にしたいイメージがある場合は先に塗っておくと助かるかも
(案の定後からいっぱい描きなおしました)
表示されていますが、背景レイヤーは非表示で描きます

色を調整する

最近の絵描きさんは通常レイヤーでなんでも表現してしまう、と聞きましたがどうやるんだろう
そこまで技術が至らないので、使えるレイヤーモードはどんどん使います
この時点で大体の色味を決めます 
詳しくは下で解説します

昔は通常レイヤーは使わずにオーバーレイ3枚くらい重ねて水彩境界使いまくりでした
綺麗ではあるけれど、彩度が高すぎる事に気付いてからは自重するようになりました

色調整詳細

①素の色を塗った状態です びっくりするほど雑でも未来の自分がなんとかすると信じて……
 ある程度光の当たる所を考えておきます
②全体に灰色を通常レイヤー40~60%で塗ります 一部分青やピンクがかった灰色で塗っています
③オーバーレイ90~100%で紺色を全体的に置きます 一部赤色も混ざった灰色で塗ります
④加算(発光)レイヤーを使い、キャラの外側を水色と橙色で塗ります
 うまくできたと思ったら上書き防止の為新規レイヤーを追加しつつ光を足します
⑤ハードライトレイヤーで色の調整を行います 右手や頭部分に水色を足しました
このあたりでファイルを別名で保存した後、人物レイヤーを統合しひたすら修正します

修正①顔

顔が丸すぎるので直しました 顔上手く決まらん問題
この後何度も修正しています

修正②背景

背景の彩度をさらに落としました
縮小するならあまり気付かれないけど色調補正レイヤーの境界にぼかしをかけるのを忘れないようにします

修正③顔2

レイヤーを統合するメリットの一つは自由変形がやりやすい事です
拡大率100%で絵を表示してスクリーンショットを撮る→鼻パーツだけ抜き出して好きな位置に貼り付ける
あとは上手い事要らない部分を消して馴染ませてレイヤーを統合する事で楽に整形できます
これを気になった所に何回もやります
ちょっとせこいかもしれないけどデジタルの恩恵を享受しない手はないです 人に迷惑をかけない範囲で福笑いしまくります

修正④炎と説得力

キャラクターの右に橙色の光があるのに光源がないのは変だ!と思い
炎っぽい何かを後から付け足します
通常レイヤーで好きな色で描いた後、オーバーレイ→加算(発光)で塗ってレイヤーを統合します

自分の納得が行くまで塗る

・手の位置が不自然だったので写真を撮って参考にして直しました
・スポイト→塗る→ぼかすの繰り返しで影を塗ります
・lack先生の画集の付属の万能筆が大活躍
・ぼかし部分はデフォルトの「繊維にじみ」が優秀過ぎて手放せません
 (今は違う名前「繊維にじみなじませ」になっているみたい)

こういうのって動画撮った方が分かりやすいだろうけど
容量食うのでやめました。うまく言語化できない

微調整

・悪魔の羽、描き方が分からなかったので調べて描き直しました
 後から全部描き直しになるので未来の自分はこういう事がないように先にちゃんと調べて描いてください。
・尻尾も違和感を感じたので直しました
 clip形式でDropboxに保存しておく→スマホで確認→違和感を感じたところをメモ→徹底的に直す
 これを10回以上繰り返します

直し続けていると何が正解か分からなくなってくる
自分が満足して(あるいは力尽きて)次の絵行こう!って気持ちになれたら完成です

完成…なんか変

ちゃぶ台をひっくり返しました
・角度を傾けて光の当たり方を調節
・背景描き足し修正、外側部分を選択しさらに彩度を下げてマスクをガウスぼかし(4段階……)
・顔バランス修正
・奥の角を引っ込めた
・左手の爪が目立たない為白いふちを付けた
・目立たせたい部分(キャラの顔近く)に邪魔にならない程度に光エフェクトを入れた

なんかいまいちだなあと思ったら 視線の誘導が微妙!
明るい部分が背景とキャラクターで別々にあるせいで①背景部分 に目が行った後ようやく②キャラの顔 に向かうようになっていて見ていて疲れる絵だなと思いました
できる範囲で直します

陥穽 完成

・背景左右反転、移動、描き足し
・色合い変更

気を付けたことメモ:
・奥側の物体は彩度を落とす
・質感を画一的にしない 角・頭(金属っぽい物質)、身体(ラバースーツ)、皮(羽)
 を想定したつもりなんだけど難しいね……体は生身でもいいんだけどいろいろ問題があるのでスーツにしています

非効率極まりない描き方なので誰も真似する方はいないと思いますが
こんな感じで描いています 見て下さってありがとうございました
未来の自分へのメッセージも兼ねて……お疲れ様でした

邪神A(♀♂)