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長い間楽しんできた二次創作が描けなくなったのでやめた話

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長い間楽しんできた二次創作が描けなくなったのでやめた話

二次創作を楽しんできた身ですが上手く描けなくなった話をします
※二次創作題材かつ、結構ディープな話をしています。

書いた奴について:幼稚園生ぐらいから某会社のゲームを遊び、ずっと好きで 2003年位からホームページでファンアートを載せて訪問者さんと交流を楽しんでいました。(この頃は言うほど同人要素はなかったですが)お絵描き掲示板やお絵描きチャットで遊んだり、手紙でイラスト交換をしたり、何年かして地方の同人イベントに参加したり、SNSで同志とお話ししたり等、オタク活動に熱を上げていました。

2016年からは東京のオンリーで同人誌を頒布しようと、本格的にイベントに参加するようになりました。その後とてつもなく大好きな作品と出会い、2018年からコミケやインテ(大阪)にもサークル参加するようになりました。二次創作で描いた漫画は500ページぐらい……。(ページ数についてはあまり誇れないですが……社会人になってからの方が夢中になっていました)

誰かを責めているわけではなく、今 描けない自分の中で生じている疑問点や反省点をまとめました
※もし今二次創作超楽しい!と思っていらっしゃる方は是非そのままのあなたでいて欲しいという気持ちです…!
推しは推せる時に推した方が良いです。
この記事は二次創作に対して疲れたり疑問を持ったりした方向けなので読まない事を推奨します。
※描けなくなってしまっただけで読むのは好きです。この前 人様の小説読んだら涙が…

もし二次創作を楽しみにしていた方がいらっしゃったらすみません。しばらく描けそうにないのでこの記事で表明します。(いつまでなのかは不明)

※(追記)読んでいて過去最高にお腹が痛くなる記事でした。立ち振る舞いがどうしても ジャンル自分 っぽくなりがちな管理人による懺悔と思って頂ければ幸いです。

目次

自分の中での疑問が湧いた

インフルエンサーのなり方

10年以上前から言われているSNS必勝法が、「今流行っているコンテンツの二次創作を行う→フォロワーを増やす→その後、自分の好きな作品やオリジナルで作品を作る」です。

当時イラストSNSとしての勢いはtwitter(X)よりpixivが強かった記憶があります。東○やボ○ロ、アイ○スのコンテンツが熱く(それらは今も人気ですね)、作品を見られるためにはそのどれかのジャンルで二次創作を描いて アカウントを認知してもらおう というアドバイスを見ました。それを実践している方が何名も見られました。

確かにその方法は理にかなっていると思います。100万人が検索するホットな題材と5000人しか知らないようなニッチな題材では、人の目に触れる機会が違います。共感数に差が出て来るのは当然の事です。

今も「流行ジャンルの二次創作をするとフォロワーが増える」と言われ続けているので、かなり再現性が高い方法だと想像できます。旬ジャンルを描いてうまくいった人達はそう広めるよな…って思うし、そうしてフォロワーを増やした人が影響力を高め続けているのかなって思いました。

でもある日それって良いのだろうか、と疑問が浮かびました。
自分が原作者だったら どんな形であれファンアートが増えて嬉しい!と喜べるのだろうか。
(原作者はどう思うかはさておき、人様のキャラを描いていると自分が楽しいし、キャラが好きな人が喜んでくれるならいいのかな……って思って描いていました)
すごいって思っていたはずの人も、サイトの規約違反気味のビジネスを始めて
自分が最終的に目指していたのってこういう方向性だったっけ?と違和感がありました。

念のため:上記のジャンルの二次創作をネットにUPした事はないです。(ROM専として楽しんだり、スマホゲー題材の論文を書く時に研究対象にさせて頂いたりしたことはある)発売したばかりのゲームとか、みんながはまっているジャンルの二次創作の方が沢山の方に見て貰えるのは実感としてある為、話題に挙げました。

このケーキ屋が特殊なのか、それとも

地元のケーキ屋にて、下記の旨の張り紙がありました。
「キャラクターのケーキはリクエスト頂いても作りません。基本的には版元から許可が下りる事はなく、著作権の侵害になるからです。お菓子そのものの美味しさで、笑顔になっていただけるよう努力していきます(追記:もう一回見に行ったらもっと優しい言葉だったので直しました)」
それを見て、ハッとしました。SNS等で拡散されるチャンスを捨ててまで 店の味に誇りを持ち、法令遵守を遂行していたからです。

それとは対照的に、絵描き界隈は「人様のキャラクターはリクエスト頂いても描きません。自分の世界観を見てください。」って表明する人はあまりいないなって思いました。

ケーキ屋はビジネスで絵描きは趣味(同人)だから……と納得しようとしましたが、見てくれる人(フォロワー)を増やす=集客行為ではないだろうか?そのフォロワーに同人誌の頒布情報を発信するのだから結局お金に繋がるのでは?(それを言ったら仕事用のポートフォリオ作ったり月額課金サービスや有料リクエストの誘導も以下略)

二次創作がお金や名声を得る為の手段になっていないか?大好きな作品やキャラに対する表現も、「◎○が大好きな自分アピール」になっていないだろうか。お金を得る事に繋がっていなくても、他の人から「◆◇が大好きな人と言えばかふ~さん」という認識をされたいだけでは?

結局自分は版権を 自分が目立つ為の道具として消費するだけに過ぎないのか そう考えると、人様のキャラクターをうまく描けなくなりました。二次創作を描く気力も減衰していきました。

念のため:二次創作をやっていた時は仕事用ポートフォリオも月額課金サービスも有料リクエストもやったことはないです。同人活動で印刷費を回収できた事もありませんが、お手に取って下さる方がいた以上、お金が発生しているという事実はあります。

憧憬と向き合った結果

SNSと二次創作がかなり密接に繋がっている為 起きた話です。

神冷め案件とも言うべきなのでしょうか。かなり昔から憧れていた絵描きさん達が、ことごとくトレパクをやってたり素材ではない商業写真からレタッチしていたりして作品を作っていた事が発覚しました。
そういう炎上案件を見て残念に思う事が多くなりました。
自分の審美眼は思った以上に機能していないし、それでも信用できるのは自分しかいないんだなと思いました。
その人たちにはすごく勇気をもらったけど、もう良いかなって気持ちになりました。
勿論そうじゃない人も沢山いる事は心に留めておきたいです。

最近は画像生成機能を使っているのに自分で描いたと嘘をつく人もいるとか、そのせいでちゃんと手で描いている人が疑われるとか本当に勘弁して欲しい 色々なものと距離を置きたいなと考える事が増えました。

 

キャラはこうあるべきだと自らの欲望を優先し過ぎた

キャラクターをどうしても自分の都合の良いように歪めがちで、「許されないよ」と咎める自分と、「面白いって言ってくれた人がいるし」と活動に耽溺する自分がいました。原作に忠実にしたいVS自分の願望を詰めたい葛藤をしている方は、個人サイトの日記を読ませて頂く限り 沢山いらっしゃると感じました。
自分が納得の行く表現を描きたかったのに、時間を経るほどに自分の描いた展開が受け入れ辛くなっていった……。

※以下、暴力的な表現があります
※原作は全年齢対象ですが人外の心臓(🔵🔷←こんな感じ)を人の体に埋める表現があります

好きなキャラ(以下A)は全身に人外の心臓を大量に埋め込んでいる設定なのですが(言語化したら狂気具合がとんでもない事に……)
そのAが救われる話を描きたいと考えていました。命の重荷から解放したくて
心臓を自ら抉り出し川に投げる……という漫画を描いてしまいました。
Aは人外の心臓に並々ならぬ執着心を持っていて、多分そんな事しないんじゃないかな……。
漫画は登場人物の心の変化を描くものですが、Aはそもそも「変化自体を拒む」コンセプトのキャラクターでした(主人公たちに成敗されるタイプのポジション)
自分の描きたい展開>キャラのイメージ になっていないか?と思うようになりました。

Aは業が深いキャラクターですが、彼の罪に自分は向き合っているのか?と聞かれたら多分逃げているのだと思います。

辞めたからといってしぬ訳ではない

夢中だった時がある程 抜け殻のようになってしまうとは思いますが、時間がある程度は解決してくれます。
しんどさMAX状態から一人で(自分は何がしたいのだろう)(これからの人生で何を楽しみにすれば良いのだろう)を考えてこれからの自分の活動方針を決めればよいと思います。
完全に辞めても見るだけ(ROM専)に移行しても誰も咎めないはず。
*麻痺しがちだけど、創作側よりROM専の方がずっと人数が多いです。
SNSアカウントとかの良い所は(メアドを変える等すれば)再取得し放題な所です。サイトも再登録すればいつでも作れます。
表現する事は好きだと分かったので、このブログやサイト(一次創作)は続いています。
(二次創作サイトだったURLを続けて使っているので 見た方はびっくりしたかもしれませんが……)

思いを打ち明けたら:みんな優しい人達ばかりだった

辞めた二次創作の事でメールを頂いたので返信したり 助言が欲しくて匿名のお悩み相談に書き込んだりしていたのですが、頂く返信がみな「あなたが二次創作をまた楽しめる日を願っている(勿論二次創作じゃなくても、人生は続くからね)」ニュアンスのものばかりで……

優しいコミュニティにいられて幸せだったなぁと思いました。旅行とかも滅多に行かないし、今も創作以外に趣味が無いけど、超面白いゲームや上記の方たちとも出会えたし、悔いはなく 本当に良かったと思います。

当たり前ではありますが、「やらない(orやる)と決めたら 一生そうしていなくても良い(時間によって思い等が変わる場合があるから)」という事を認識させてくれました。

おわりに

同人やめた系のブログを読むと対人関係のお話も多く、「人に嫌がらせされたから辞めざるを得ない」のではなく 自分の意志で辞める事ができたのは、かなり運が良いのかもしれないと思いました。

結局一番儲かるのはSNSとかの投稿場所を提供している企業だよな……と思い素直に乗れなくなってしまったのも大きいです。無理にネットに上げなくても、自分の「これが好きだ」という思いは「誰にも無かった事には出来ない」事に気付くまで随分時間がかかりました。

同人活動賛歌がテーマの漫画が最近多いですが、こちらの漫画の1巻の 主人公が同人イベントを楽しむエピソードがすごく好きで、それは忘れないようにしたいです。
(amazonのリンクです・恋愛?描写も見所ですがこのお話だけでも読んで良かったと心から思いました)

元カレが腐男子になっておりまして。 1巻

いい話でもするか!

地方のイベントに参加した時に、高校の頃の友達が、パンフレットの事前アンケート?か何かでこう書いていたのを思い出しました。
同人活動をやっていて良かった事:「お互い好きなものを尊重し合える事は素晴らしい」
当時からしっかりと考えを持って活動されていた人が身内にいた事に感動しました。自分は最後まで独り善がりの創作でしかなかったけど、それでも見て下さった方には感謝します。

自分の絵は基本的に直視できないのですが、合同誌(アンソロ)を作った件は本当に僥倖と奇跡の連続でした。あの時の熱量が尋常じゃなかったことは当時描いた漫画から伝わってきました。 一次創作も頑張らないとなと思います。原作について冷めた訳ではありません。今は上手く描けませんが原作を自分のペースで静かに愛でていけたらなと考えています。推し達が格好いいのは変わりません:)

サイト移転の連続やSNSを退会する等によって 縁が切れた方達についても 自分は沢山良い思いをさせてもらったので、どうか楽しく過ごしてくれていたらいいな

この経験を無駄としないように

今までの同人活動の経験を活かした(???)創作漫画の連載を始めました
(全話無料 Amazonに登録が無くてもブラウザから読めます)
二次に暮れて ~二次創作の同人活動に明け暮れた同人女の末路~


同人活動について楽しい→しんどい→心折れた→辛勝END(新天地でどうにか立て直す)を描きました
自分は承認欲求に負けた形になってしまったので
こんな風に折り合いつけられたらまだ救いがあったのかな、と思えるラストを考えています
別にインターネットをやらなくても発表の場は他にあるし……って感じの主張をしています
(一応創作賛歌がテーマです)
もしご興味がありましたらお読み頂けますと幸いです

関連記事リンク

SNSに疲れた人が多い気がするので以前書いた記事もリンクします。

このブログは、SNSに疲れたけど創作はずっと楽しく続けたい人間による雑記です。ネットでの活動年数だけは長いので、何か参考になるものがありましたら幸いです。

どちらも沢山読まれています(当ブログ比)この記事もお読み頂きありがとうございます。

 

 

 

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