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【ラムセス大王展】もしかして春画なのか?ある展示品について

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【ラムセス大王展】もしかして春画なのか?ある展示品について

😢諸事情によってしばらく絵や漫画の更新はありません😢ブログを更新します

※全年齢向けの表現にしていますが、下品な話がNGな方はご注意ください。
ラムセス大王展で撮った写真を見てたらまた行きたくなってしまった
感想記事を読むと一人一人印象に残った遺物が違っていて面白いです
何度も言うけど音楽がすごく良くて居心地の良い空間でした。ずっと耳に残っていて夢に出てきた……

壁に貼られている像や壁画も雰囲気を出していて良かったです

ラムセス大王展の感想については下記の記事をお読み頂けますと幸いです


目次

疑惑の品

プスセンネス1世からウェンジェバエンジェド将軍に贈られたご褒美の一つに「泳ぐ人を描いた金と銀の皿」があります。
展示会での説明:
>1枚の皿には、魚や蓮の花のあいだ
>を泳ぎながらアヒルを追いかける
>少女たちの姿が描かれています。

この絵がめちゃくちゃ可愛くて
今でも通じるモチーフで大興奮して
写真を撮ったのですが
とある本を読んだらどうやら他のメッセージも含まれているようでした。

この本すごく面白い

最近、終了した展示会の図録を買って当時の雰囲気と熱量を楽しむのにはまってます

エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~(Amazon)

2012年の大阪と東京で行われた展示会らしい
この頃の自分何してたっけ……3DSで遊びまくってた記憶
まだ途中までしか読めていませんが楽しいです
(ラムセス大王展の図録と同じく、文章はザヒ・ハワス博士 今のところ致命的な誤字はない)

34ページ目の「泳ぐ少女を象った化粧用スプーン(持ち手)」
の説明に結構衝撃的なことが書かれていました。

引用

泳ぐ少女像というモチーフは第18王朝に初めて用いられたが、性愛を言外に意味していた。エジプト人は、この性愛というテーマを間接的に表現する傾向があった。「かつらを被る」という表現は性交渉の準備があることの隠喩であり、宝飾品だけをつけた裸体もまた性交の用意があることを示唆している。

(ここまで引用)

 

金銀の皿と条件を照らし合わせると

・泳ぐ少女
・かつらを被っている
・装飾品しか身に付けていない
 (ベルトとチェーンしか着けていないように見える)
・皿が授けられたのは第21王朝(時系列は第18王朝より後)

ビンゴじゃね!?
西洋美術って服を着ていない表現が多い気がするけど
こちらは隠喩みたいな表現が多いのかなって思った

また、このようにも書かれていました。(同じ本の34Pから引用)
>泳ぐ少女が持つ椀は、魚、アヒル、あるいはガゼルの形をしたものもあるが、これらの動物は再生と復活の観念を表すために用いられた。(ここまで引用)

叡智な絵だったのかもなあ で終わらせず想像すると

プスセンネスはウェンジェバエンジェドに命の永続性とか、子沢山とかを願って
職人にこの絵を描かせたとしたらめっちゃ良い贈り物じゃないですか
「一族の繁栄を。君はこれからも私に仕えて国を守って欲しい(死後も)」ってメッセージなのかと思うと素敵だなと思います
「あとでキャバクラ行こうね🎶」かもしれないけど 


「へえーきれいだね!」で終わっていたものも、
教養が(少しでも)あると背景が分かるような気がして楽しいです😊

展示会の図録だけを買う事について

本当は現地に赴くべきなんですけどね……終わってしまった展示会はもう二度と来ないので、雰囲気だけでも味わえれば良いと思って
もう開催から何年も経過して公式で流通していない場合は基本的に中古になってしまうのですが、フリマアプリは個人同士のやりとりが怖いのでAmazonで買っています(なんとか書店みたいな名前のお店は大丈夫だろうと信じて買っている)

 

 

 

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